縄文土偶とかピカソとかを追っかけていくとどうしても 岡本太郎 に出会ってしまう。
大阪に生まれ育った私には、あの万博会場の 太陽の塔 のイメージが強い。
渋谷の井の頭線コンコースの 明日の神話 の大壁画もすぐに見に行った。
でも彼の作品は何も私の心に響くものはない。
本当に彼の作品は芸術として素晴らしいのだろうか?といつも思っていた。
で、直接、本物の作品を身近で見れば感動が伝わるのかも知れないと、小田急・向ヶ丘遊園にある 川崎市岡本太郎美術館 へ行ってきた。
残念ながら、やっぱり、我がハートは何もシンクロしなかった。
中学の教科書か何かでピカソの絵を見て なんじゃこれ?! っと思っていた。
子供の絵か?と思った。
30年あまり前だろうか、箱根の彫刻の森美術館で本物のピカソの絵を直接見た時に、全身に電流が走り、金縛りにあって動けなくなった。
強烈な刺激を受けた。
岡本太郎もピカソに金縛りにあったのだと思う。
岡本太郎も縄文土偶に度肝を抜かれたのだろうと思う。
その岡本太郎が自身の心を描き出した、絵画や壁画、彫刻、残念ながら私には何も感じることが出来ない。
そして再び思う、岡本太郎は偉大な芸術家なのか?と。
彼は、文化人類学者であり、哲学者であり、ライターだけれども、芸術家ではないだろう。それが今の私の結論だ。