山の事故に上級も初級もないけれど

5月ゴールデンウィーク。前半が終わった。

今回の山は、長くはないが、急激に天気は崩れると予想されていた。

なので事故は起こるだろうなと思った。

でも考えたら、雪山に吹雪はつき物だ。5月で吹雪はあまりなくても、冬山経験者なら24時間とは続かない今回の吹雪ならそれなりにやり過ごせるのでは?とも思ったりもした。

結果、何人もの人が亡くなられるゴールデンウィークの前半となった。

見ている限り、たいそう難しい山で亡くなられた訳ではない。

感じとして、雪の北アルプスは今回が初めて、と言う人がほとんどでは?と感じてしまった。

雪山になれている人は、事前に天気の急激な変化を知って入って居られたと思う。

無理せず、下山日程と相談しながら、退却を頭に入れながら行動されているように感じた。

方や、雪の北アルプスは今回が初めてという人は、退却のタイミングを見誤り、雪上技術はほとんど無く、いわんや吹雪の中を歩くなど全く経験のない人が遭難されたように感じる。

山の事故に上級も初級もないのは決まっているが、今回の遭難者は雪山経験があまりにもなさ過ぎた、昨今登山ブームで夏の山には色々経験したので残雪の北アルプスにやってきた、と言う感じの人のように見える。

充分な経験者が付いていれば、遭難しなかったものを、と感じるので残念だ。

 

ただ、ネット上で最近よく目にする 危険 な言葉がある。

1.ゴールデンウィークに雪が降ると、「季節はずれの雪」と”毎年”言われる。

毎年 季節はずれ と。

2.雪上で滑落した時に止まる技術、「滑落停止」がある。けれど、

雪上で滑落したらもう止まらない、だから絶対に滑落しては行けない、と。

ここまでは賛同する、でも、だから「滑落停止」は意味がないのでその訓練はしない山岳会が多い。なんって事だ、と思う。

ネットでよく見かけるこの2つは、冬山を知らない人に大いに誤解を与えていると思う。

 

 

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