全部火葬にして良いのだろうか?

今日は、すごいタイトルですネ。

イヤ別に身内に不幸があったとかではない。単に、現代の日本人、死ねば99.9%が火葬されて何も残らない、というけどそれで良いのだろうか?というお話し。

日本の歴史は、縄文時代、弥生時代、古墳時代と始まる。その縄文人は、台湾・沖縄からやってきて日本に定着する。そこへ今から3000年程前に朝鮮半島から稲作文化を持った渡来人が来て弥生時代となり土着の縄文人を九州南部と東北から北海道へと追いやって、各地に王様が誕生してその墓として古墳が作られるようになった、と言うのが一般的な説だった。

でもこの話はどうも納得しがたい。

確かに、弥生文化が日本中に広まったのは確かだが、どう考えても、渡来人が日本中を席巻したとは思えない、日本中の縄文人が弥生文化を吸収したに過ぎないのでは?ということをここのブログでも書いた。(2年前の、2013年10月24日 「日本人は、縄文人か弥生人か」)

ちくま新書 「骨が語る日本人の歴史」 片山一道 著   2015年5月10日 初版発行

では、上記通説が間違っている。となっている。

この本に書かれている点は、

縄文人の南方起源説はちがう。縄文人は、旧石器時代に陸続きだった朝鮮半島から、樺太から、もしかしたら沖縄方面からも流れてきた。(この点は、旧石器時代の本を書かれている安蒜氏の日本海回廊と話しは一致する)

その後、海進が進んで大陸から切り離された日本で、1万年?2万年?掛けて旧石器人は縄文人となった。

そして、3000年程前に稲作と青銅器をもって朝鮮半島から渡来人が来て九州北部と島根の一部、そして少しは瀬戸内海で住み着いた。けれど近畿までも到達していない。この一部の渡来人集落を除けば日本は全部縄文人の生活地だった。

と言うものだ。

全く納得のいく説明だ。

 

結局これは、旧石器人、縄文人、弥生人、古墳時代の人、それらの人の骨を調べていって分かったことだ。

まあ、1万年前とか、数千年前に土葬された人が、今頃掘り出されて研究の対象にされるとは安らかな眠りもあったものじゃないと思う。

そしてこれらの人の骨が、従来の学説の間違いを証明してくれる貴重な資料だ。

ひるがえって今、私達は土葬されることなく火葬されて何も残らない。

これで良いのだろうか?

私達のことは、事細かに紙やコンピュータに記録されて残って居る。骨を残す必要なんか有りはしない。

確かにそうだ。

確かに、今は、今が時代の最先端である。けれど数十年、百年後にこの21世紀初頭をみたらこんなレベルの低い技術で宇宙にロケット飛ばしたり原子力発電所を動かしていたのか?怖ろしい。となるに決まっている。アムンゼンの南極やマロリーのエベレストへの挑戦の装備を今と較べたら自殺行為に見えてきてしまうのと同じように。

もうあと数年で人工知能が人間を越えていくだろう。

DNA解析や細胞分析など人工知能が得意そうな分野だ。

「生命」が解読される時、そしてそれが応用される時、「どうして平成の日本人は骨をみんな焼いてしまったんだ?!」とならないか?

今はゴミでしかないかも知れないが、とっても貴重な資料になるかも知れない・・・

 

そんなことはない、「どうして平成のゴミがこの時代にまで取ってあるんだ?」と苦情だけか(笑)

 

 

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