昨日、2016年3月15日、八ヶ岳阿弥陀岳南稜で雪崩が起きて3人が巻き込まれて一人が亡くなった。
山岳ガイド・成田賢二さんがガイドしていたらしい。
山岳ガイド・成田賢二といえば色々いい山をガイドしている。
その技術力には定評がある。
にもかかわらず、お客を雪崩遭難死させてしまった。
南稜という名前のルートだが、P3(第3ピーク)は直接登りにくいので左から隘路になった沢芯を登るルートだ。そこの登攀中に雪崩にあったものだろう。
前日の14日は、夜中まで降雪だった。
雪崩の条件は完璧に揃っていたと思う。
それでも突っ込んだ。
業務上過失致死が問われても仕方ないだろう。
ガイドは危険と分かっていても、登らないと収入にならないし、お客は昨日の天気とは打って変わっての晴天、是非登りたいと言うだろう。
成田賢二ほどのガイドなら、この日確実に雪崩れることを分かっていただろう。
けれど、自分もお客も登りたい、というベクトルは一致している。
その結果がこれだ。
結果を見てからならなんとでも言えるのだけれど、成田賢二なら登りにくいとされるP3(第3ピーク)を軽く直登していけたであろう。
雪崩を察知していたはずの成田賢二は、何故、P3(第3ピーク)を直登しなかった?
出発地点からP3(第3ピーク)の直下まで歩いてする間に、雪崩れる雪層であることはイヤ程感じながら登ったはずだ。けれども突っ込む。
ガイド登山、いや、パーティ登山のメンバーの心が作りだす行け行けムード。山ではこれが怖い。
やっぱり、そして意外に早く死亡事故を起こしたな、というのが正直な感想、客に本当の山を教えてくれる貴重なガイドではあるけど、少し(あまりにも)怖い。
この件で真の良いガイドになってくれればと思う反面、のど元過ぎればかなとも。
成田ガイドにひとこと、あなたがこの手の事故を起こすことは、客の多くが予測していたのですよ、なぜだか分かりますか? 分からないのはあなただけ。