鳩の巣、その後

鳩の巣。

もう親鳥は居ない。

木曜日に通過した台風にもめげずに卵を温めていたがもう居ない。

土曜日の日没にもう居なかった。

お客の誰かに見つかったのか、ショッピングセンターの人に見つかって卵を処分されたのか分からないが、温めていたはずの卵も下から覗き込んでも見えない。

可愛そうな気もするが、あんなに低いところ、大人が手を伸ばせば余裕で届く低さに巣を作ったのでは、無理だろう。

鳩自身は人に慣れている。いや、慣れているという以上に、人からパンくずなどをもらって食事にしていた。水も噴水が横にあるので都合良かっただろう。

でもやっぱりあれほど人の通りの多いところで、手の届くところでの巣作りには無理があった。

 

鳩にとっても都会の利便さ、それが裏目にも出た感じだ。

 

 

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