6月29日(金)に今年(2018年)の関東地方の梅雨は明けた。
確かに、数日前から天気図は 夏 の形になっていた。
但し、関東では。すなわち、西日本はまだだ。
6月29日の梅雨明け、これは1951年観測以来最速の梅雨明けだそうな。
まあ梅雨明けはそういうことなんだからそれでいいが、お昼のワイドショーでは賑やかに取り上げている。そして、今年の7月は例年に比べて 暑い !! と。
それを聞いて、レギュラーメンバーもゲストメンバーも「え~ぇ、それはヤダ~」と騒いでいる。
番組を盛り上げるためとはいえ、そういう薄っぺらな報道とリアクションは止めとくれ、とつくづく思う。
足し算引き算が出来れば、掛け算を知らなくても過去統計の7月と今年の7月では平均気温が上がってしまうのは当然、と分かるでしょう。
過去平均でいえば、7月20日ごろが梅雨明け、それまでは蒸し暑くても真夏日の暑さにはならない、梅雨明け後の残り10日ほどが真夏日になる。勿論それ以降8月に入っても真夏日は続く。
今年は7月1日はもう梅雨が明けていて、真夏日だ。それが一ケ月続きうる。
単純に足し算すれば、7月の平均気温は例年よりめちゃ高くなって当然だ。
私は、半世紀にわたって山をやっている。夏山もあれば雪山もやる。なので、降雪や根雪、あるいは雪解けには関心が高かい。
そんな私から見てこの10年ぐらいは季節が一ケ月早まっている、と感じている。
無論、年によって全く逆や豪雪・寡雪があるので一概には言えないが。
10月下旬にかなりの降雪があっても11月下旬には消えてしまって、年末のスキー場がヤキモキするとか。
子供のころは、7月より8月が暑いて思っていたけれどここ数年は明らかに7月の方が暑い。とか。
単に、昔に比べて一ケ月ずれているだけと思えば別にどうってことは無い。
ただ経験則が当てはまらないだけだ。
梅雨明け十日、天気は良い。山にはもってこいだ。
だが今、2500m以上の高山の残雪量は例年の6月の中旬なみに見える。
今、梅雨明け十日を狙って、山に入っても 残雪 に手を焼く。まだ入れない。残念。
雪山技術のある者は「残雪に手を焼く」で済むが、雪山トレーニングを叩き込まれていない人が今 山に入ると滑落事故を起こす。
結果、今年の 北アルプス の事故件数で高齢者の比率が減るのではないかしら。