「バックカントリースキー:遭難死亡の6割超が雪崩に遭遇」
と言う記事が出ていた。
( 毎日新聞 2015年03月04日 21時19分(最終更新 03月04日 23時26分)
http mainichi.jp/select/news/20150305k0000m040082000c.html
(この記事は毎日新聞の会員(無料)でないともう見れません) )
死亡事故の雪崩の比率はもっと高いと思っていたが、他の原因による死亡が4割近くあるらしい。
ちなみに「滑落」は9%だそうだ。
この6割強の遭難死者うち9割はビーコンを持っていた、という。
まあ、早い話し、みんな雪崩覚悟で滑走しているということのようだ。
で、この記事で気になったのは、
『研究者や山岳ガイドでつくるNPO法人「日本雪崩ネットワーク」(横浜市)』
が出している注意点として、
◇雪崩回避のための注意点(日本雪崩ネットワーク)
・雪崩の起きやすい38度前後の斜面やすり鉢状の沢筋などでは慎重に行動する
・雪の量や、雪の弱さなどコンディションを把握する
・雪崩が起きやすい場所では、1人ずつ滑るなど、危険にさらされる人数を最小限に
となっている。
勿論雪崩の発生が谷筋とは限らないのは知っているが、『日本雪崩ネットワーク』としては、谷筋に入るな!!とは言っていない。
むしろこれでは、谷筋は無木立で快適に滑れるけれど雪崩には注意しましょう、としか私には読めない。
私は、3年前にスキー滑走で転倒し自力脱出が無理と見て救助してもらった。
色々な意味でスキーは私には無理と反省してゲレンデスキーもやめた。
止めて一番ホッとしているのは自分だと思う。
理由は、山スキーではみんな平気でドンドン谷筋に入っていく。
山屋としては考えられないルート取りだ。
それでも雪崩遭難が少ないのは、山屋の歩行時間に比べてスキー滑走の速さだ。あまりに速いので雪崩に遭う確率が低い。
単に確率が低いだけだと思っていた。
だけど回数を重ねたら雪崩遭難の可能性は上がってくる。
このまま続けていては、いずれ自分も雪崩に遭うだろうと思っていた。
だから、山スキーを止めたら雪崩に遭う可能性もグーンと減ってくる。
それでホッとしている。