漢字はツライ part.5 戈

今、弥生時代にかかわる本を読んでいる。

遺跡から出てくる青銅器の話になる。

銅剣、銅矛、銅戈 と呼ばれるものが出てくるらしい。

この 戈 という字読めます?

ヘン(偏) だか ツクリ(旁) に使われている漢字の部品としてならわかるけれど1字では何と読むのやら知らないし、わからない。無論、意味も不明。

お高くとまっておられる「岩波」の書籍なので、弥生時代の本なのにこれが読めて当然でしょう、と ルビ は振られていない。

なので 戈 のみでもわからないし 銅戈 でも意味も読みもわからない。

ルビが振られていないぐらいだから、勿論、写真もイラストも何もない。

銅戈 とういのが1~2回出てきたぐらいなら無視したけれどもうその本では10回以上出てきたのでさすがに調べざるを得なくなりタブレットを開いてネットで調べた。

こうなると、ルビもなく、イラストもない本には 著者と出版社=岩波に悪意があるのでは?と感じてしまう。

ちなみに 戈 は、音読みでは カ で、訓読みでは イクサ、ホコ と出ている。

(この 音読み と 訓読み もどっちがどっちか こんがらがります。いっそ オン読み と オト読み にしてくれれば迷わずにわかるのに・・・でもそれを漢字で書くとどちらも 音読み となって区別がつかなくなる。漢字が内包する非論理性が出てきてしまう。)

で、 銅戈 は ドウカ と読むらしい。(どうか知らないけど、と親爺ギャグ)

ついでに、

銅剣、銅矛、銅戈、はネットの写真で見てもパッと見、違いがよくわからない。

いずれも棒の先に付ける刃物なんですけど、銅剣と銅矛は棒と同じ方向に付ける、すなわち 突いて相手をやっつける道具。銅戈は棒に直角に付けて、すなわち、振り回して相手をやっつける道具、らしい。棒への取り付け方は、銅剣と銅戈は棒に差し込んで取り付け、銅矛は棒の先端にかぶせて取り付けるらしい。

ネット上の写真を見る限りでは 銅剣、銅矛、銅戈、は同じものに見えてしまいます。

振り回す 銅戈 は、斧 や 鉞 に似ていても不思議ではないのですが、銅剣と同じ形に見えます。

エッ、 斧 や 鉞 が読めない?そうでしょうそうでしょう。 オノ や マサカリ です。

マサカリ(鉞)はね、半年ほど前に読んだ時代小説に出てきたので覚えたんです(笑)

 

漢字。 読めない、書けない、意味なんかまるで分からない、こんなものコミュニケーションツールとして全く使えない、ホント、止める方向へ行きましょう。

 

最後に、

昨年の秋に、 漢字はツライ part.3 で針葉樹の 榧 というのを書きました。

この時は意識してこの漢字の読みを書いていません。 榧 は生涯、見なくても良い漢字ですから。読めなくても良いのです。読めて書けると使いたくなってしまうでしょ?(笑)

 

 

 

 

 

 

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