新型コロナのゲノム解析結果は信じられるか?

一週間ほど前( 2020年4月27日)に、国立感染症研究所から感染患者のコロナウィルスのゲノム解析結果のハプロタイプ・ネットワーク図が発表された。

ハプロタイプ・ネットワーク図 は以前から見慣れている。

現生人類20万年の移動を探る図としてよく見られる。

日本人でいえば、縄文人とは?沖縄の人とは?アイヌとは?弥生人とは?そして今のいわゆる日本人のルーツは?という話題の本にこの図が出てくる。

 

それによると今年1月中旬に中国から持ち込まれたコロナウィルスの国内感染は日本では一旦終息させた。3月中旬以前(従って、2月下旬から3月上旬)にヨーロッパ(米国でない)から帰国した 旅行者や海外赴任者 が、日本に、ヨーロッパ型(中国武漢発だけれどヨーロッパでの感染拡大途中で変異した)コロナウィルスを持ち帰り、日本各地で広めた。

という結果を発表した。

これがあるがままの事実だとすると、いくつかのことが証明されたことになる。

まず、昨日書いたように、専門家会議の方法で第一波すなわち1月下旬の中国から直接入ってきたコロナウィルスの感染拡大は終息させることができた。ありがとう、さすがですね。が、第2波では何が起こっているか意味が読めず、対応が出来ず、今日を迎えた。むしろPCR検査を控えるなど悪化させたきらいがあるがこれは後日科学的根拠が出てくるまで待たざるを得ない。

次に、安倍総理、

習近平を国賓として招き、外交上手で自分の点数を上げたかったから、そしてまたインバウンドの爆買いで日本経済を好転させたかったから中国からの入国者を制限しなかった。

という、評判。仮にそんな気持ちが安倍総理にあったとしても、感染拡大を終息させたのだから現政府の対処は正しく、国民の健康を守った、ということになる。

そして、オリンピック延期決定後に感染者数が急増した

安倍総理や小池知事は、オリンピックを予定通り日本で開催したいがために3月上旬までの感染者数を低く抑えていた(陽性判定をするPCR検査をさせない)。確かにそういう対処だったかもしれないけれど、今回発表のハプロタイプ・ネットワーク図からは、オリンピック延期決定時期と第2波の感染拡大はたまたま一致した(TVコメンテイターが言葉巧みに見せかけた)だけに過ぎない。

誰にも記憶がある例で行けば、京都産業大学の学生が主に西日本のクラスターの核になったという件だ。学生二人が、3月2日~13日にかけて,欧州旅行をし感染しているが無症状で帰国後、卒業祝賀会で周りの仲間にワッと感染を広げ、その仲間たちが西日本の故郷に帰郷し、各地に感染を一気に広げた(と、思われる件)。まさにこの時期にオリンピックは延期が決まった。

安倍総理や小池知事の思惑で感染者数が増えたのではない。

偶然に一致、あるいは、TVコメンテイターの作り話である。

 

と、感染者数の推移は安倍総理や小池知事の意図とは関係しない、となる。が、安倍総理のモリカケ桜や小池知事の豊洲汚染水を見ると今度は逆に 国立感染症研究所 がソンタクした?と考えてしまう。

哀しい。

 

 

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