【山 域】両神山・狩倉尾根から中双里へ
【日 付】2015年06月28日
【時 間】05:30 持桶トンネル出口=長栄橋・車止め
05:35 白舟沢出合=狩倉尾根登山口
07:00 標高1000m台地 ⇒⇒ 07:10
07:35 1133m標高点ピークの先のコル
08:10 1341m標高点ピークの先のコル
08:50 1435m標高点ピーク=アンテナピーク ⇒⇒ 09:00
09:50 狩倉岳(1625m峰) ⇒ 10:00
10:45 狩倉槍
10:55 狩倉槍の先のコル
12:15 1683m標高点ピーク
12:30 大笹=梵天尾根 ⇒⇒ 12:45
13:15 ミヨシ岩=岩頭
13:55 大峠 ⇒⇒ 14:00
14:05 1383m標高点ピーク
14:35 梵天の頭=1476.8m ⇒⇒ 14:45
15:30 1436m標高点ピーク
15:35 白井差峠 ⇒⇒ 16:00
16:15 1256m標高点
17:05 中双里バス停
17:40 長栄橋車止め
【メンバー】単独行
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(地図はGPSログではありません。手書きです。)
![ルート図](./barn/20150628/map20150628KarikuraRoute_s.gif)
ルート(地図をクリックで拡大表示します)
梅雨。
雨の日が多い。たまに晴れた日もその天気が読めていない。
穂高を歩きたいが、その場合は確実に晴天を掴かまなければ行くだけもったいない。この時期それは難しい。
交通費の安い丹沢を考えるも、ヒルはいてるし、径はぬかるみ、この時期には行く気にならない山塊だ。
少し遠いが、以前より興味のあった、両神山へ上がる狩倉槍ヶ岳の尾根へ岩稜登りを期待して行ってみた。
結果、岩尾根としては全くの期待はずれの尾根だった。
「岩」を楽しみに行ってみても「登ぼらせてもらえる岩」は全くなかった。
けれどもこの尾根、まるでハイキング径かと思う程歩きやすい。
一人静かな尾根歩きを楽しみたいのなら打ってつけの尾根だった。
ただ、登山道ではないので次の2つは要注意だ。
その1.取り付いてから標高1000mの台地までの急傾斜。
その2.1683m標高点に出る直前の3m程の壁。
これらをこなすのが楽しいと感じる技術と経験を持っている人が居ないとやっぱり無理な尾根でしょうね。
中津川沿いを走る県道210号の持桶トンネルを抜けたところに新長栄橋が架かっている。
それを渡って右折、すなわちトンネルが出来る前の旧道に入ると50m程で車止めになる。
そこに停車して歩き始める。
![車止めの先の落石](./barn/20150628/DSC04017_s.jpg)
車止めから見える旧道上の落石
もう旧道を復旧させる意思はないようだ
![石舟沢出合=旧登山道入口](./barn/20150628/DSC04019_s.jpg)
車止めから200m程で石舟沢出合
梵天尾根の大峠まで上がっていた旧登山道の入口
旧登山道、今は石舟沢へ入る釣り師の径でもある
![P01](./barn/20150628/DSC04021_s.jpg)
"狩倉尾根"ではなく"ヤシオツツジの尾根"として
地元の人には親しまれているようだ
![P02](./barn/20150628/DSC04022_s.jpg)
この防災幕で釣り師は右の石舟沢へ
私は左の尾根筋へ
![防災幕からすぐ上](./barn/20150628/DSC04023_s.jpg)
防災幕からすぐ上の様子
漕ぐようなブッシュが全く無い実に歩きやすい尾根
夏草や枝などのブッシュがない登山道のような尾根を歩かせてもらえる。
時折露が出てくるが、右手を巻くことが多かったように思う。
![1000m台地直下の露岩](./barn/20150628/DSC04025_s.jpg)
標高1000m台地直下の露岩
ザイルで1ピッチ分ぐらいありそうな大きさだったが・・・
湿っているし苔が付いていて触る気もしない
![左手を巻いて登る](./barn/20150628/DSC04026_s.jpg)
左手(中津川側)の植林を巻いて登る
傾斜はかなり強かった
![標高1000m台地](./barn/20150628/DSC04028_s.jpg)
標高1000m台地
急な斜面を登り詰めて到着した
![標高1000m台地](./barn/20150628/DSC04029_s.jpg)
標高1000m台地から先
急斜面もここまで、ここからは
標高1000m台地から先は傾斜も落ちて、。杣径?鹿径?を追って気楽に登っていける
途中、標高1150m付近で尾根をはずれて右斜面に入る鹿径を居っていくと水の浸み出し(ぬたば?)に出てしまったので、左の尾根に登り返した。
この杣径?鹿径?はありがたく、1133mと1341mの標高点ピークは巻いて、先のコルに出てくれる。
それにしてもブッシュが無く嘘みたいに歩きやすい尾根が続いた。
![1435m標高点](./barn/20150628/DSC04047_s.jpg)
標高1435mピークの東端
このピークは珍しくブッシュがあります。
標高1435mピーク、いわゆるアンテナピークの直前で少し傾斜は増すし樹林も濃くなったが、煩わしいという程ではない。
アンテナを確認しようと左=西へ向かったが枝を左右に払わねばならないブッシュのためすぐに止めてしまった。
![赤岩岳](./barn/20150628/DSC04050_s.jpg)
赤岩岳を望む
残念ながら樹林が濃くて全く見えない
![狩倉山](./barn/20150628/DSC04054_s.jpg)
狩倉山
この山頂も展望はない
![赤岩尾根全景](./barn/20150628/DSC04062_s.jpg)
狩倉尾根直前で見えた赤岩尾根の全景
左端が赤岩岳、右端が1589m峰
![梵天尾根](./barn/20150628/DSC04073_s.jpg)
下山に使う梵天尾根
手前の鯨の尻尾みたいなのがミヨシ岩
![両神山](./barn/20150628/DSC04077_s.jpg)
両神山ももうすぐそこ
![狩倉槍](./barn/20150628/DSC04085_s.jpg)
狩倉槍(中央のピーク)を振り返る
右が狩倉岳
![バランス岩](./barn/20150628/DSC04088_s.jpg)
バランス岩、手前から見る
1m強の石
![バランス岩](./barn/20150628/DSC04089_s.jpg)
バランス岩、過ぎてから振り返る
この前後で高さ1m程のクライムダウンが2回ある
高度感があるクライムダウンだった
![将棋岩](./barn/20150628/DSC04090_s.jpg)
登らないと言われる「将棋岩」
1683m標高点のすぐ手前の尾根上にある
将棋岩は左下へと巻いていった。赤テープなどがある。
その先でルートを見失った。かなりキョロキョロしたが分からない。
どう見ても人が登った様子はないし、懸垂で下降した様子もない。
僅かに3m程の壁。
暫くルートを探して見たが無駄に時間が過ぎるだけなので適当に登っていった。
1683m標高点に向かう途中で左下から巻き径と思わしき踏み跡が上がってきた。
かなり下を巻くらしい。
![大笹](./barn/20150628/DSC04095_s.jpg)
大笹=梵天尾根登山道に出た
誰も居ない
ちょっとゆっくり休憩する
![バランス岩](./barn/20150628/DSC04096_s.jpg)
結局ここまでシュリンゲ等使うところは無かった
ヘルメットさえ被らなかった
ここは、時折、両神山から声が聞こえる
![ミヨシ岩へのクサリ](./barn/20150628/DSC04099_s.jpg)
ミヨシ岩への登りの途中にあるクサリ
触れる訳ではないが"径"だと分かるのが有りがたい
![ミヨシ岩の岩頭](./barn/20150628/DSC04103_s.jpg)
ミヨシ岩・岩頭
見晴らしは良いが、私には山座同定不能
![2つ目の鎖場](./barn/20150628/DSC04107_s.jpg)
2つ目の鎖場
![大峠](./barn/20150628/DSC04108_s.jpg)
大峠
昔は利用されている風だった
今は西の径も東の径も廃道になっている
![梵天の頭](./barn/20150628/DSC04115_s.jpg)
梵天の頭
どうやら明るい内に車まで戻れそうだ
ホッとして本日2本目のアミノバイタル注入
![白井差峠](./barn/20150628/DSC04127_s.jpg)
白井差峠
終わってみれば梵天尾根もなかなかいい尾根だった
ここから中双里への800mの下降はエグイ
明神5峰西南稜より苦手かも
【 コース全体の印象 】
登りの途中にあるアンテナピーク(標高1435mのピーク)から先はかなり岩尾根が楽しめるという印象を持つ記録が多い。 赤岩尾根なみの岩尾根を期待して行ってみたがそれは見事に裏切られた。 下山してきた時は、その残念さが故につまらない山へ行ったものだと思っていたが、日が経つに連れてなかなか面白いコースだったと、あとになって味わっている。 ブッシュのない尾根歩きが良かったのだと思う。 梵天尾根もまるで縦走路のようにアップダウンがあるが、無茶苦茶苦しい登りもなく白井差峠に着けたし、そう悪くない尾根だった。 もっともその先の中双里への尾根は、登りであれ、下りであれもう行きたくはない。 更に、中双里から車止めまでの県道歩きも面白いものではなかった。 石舟沢沿いの廃道が復活されれば、全体として楽しめる歩きが出来るのに残念だ。