ネット上の掲示板に人や企業を脅迫したり中傷したりしたとして大阪と三重の人が逮捕されたが、書込みに使われたPCは他人に乗っ取られていた(踏み台にされていた)。そして誤認逮捕として釈放された。
マスコミは一斉に警察と検察の一方的捜査のあり方を批判している。まあそれはそれで仕方がない。事実だから。
三重の人はあまりマスコミに出てこないが、大阪の人は、まるで自分は一方的被害者だ、と言わんばかりに見える。
確かに、誰だって知らない内に加害者になってしまう可能性のあるサイバー上の話しだが、今のマスコミの論調は正直怖い。
掲示板への脅迫や中傷、確かに、書かれた人や組織の被害はつらかろう。だが、踏み台にされたPCによって、国家や企業の機密が盗まれたり改ざんされたりするということをもっと強く意識すべきだろう。マスコミもそのことを大いに知らしめるべきだ。
一般のマスコミは当然、ITに強いマスコミでも、「知らない人からのメールの添付は開かない」という程度にしか注意を喚起できていない。しかし今の手口はそんなにカッタルくはない。知人や上司と名乗ってメールが送られてくる。その添付ファイルにウィルスが仕込まれているのだ。今のマスコミの記事の書き方だと知人や上司からだと安心して添付を開きウィルスに感染しなさい、そして、踏み台になりなさい。自社企業内のLAN内サーバの情報を好きなだけ外部に持ち出させてあげましょう、と言っているように見える。結果的にはマスコミも犯罪を助長している側になっている。
そして、今回の大阪の被害者だと言わんばかりの人にも言いたい、貴方はどう見ても加害者側だと。加害者になる意思があったか無かったかに関わらず、加害者になるための道具を ポチッ とやったのは貴方である。勝手に犯罪の道具が貴方のPCに入って来たのではない!!