マッキンリー雪崩遭難のロープ

マッキンリー雪崩遭難の現場から「切れたロープ」の一部が回収された。

TV映像を見る限り、切断部以外は擦れたような擦過キズは全くなく、しかも、引っ張られた伸びのある切断面でもなく直角状態で切れている。ロープの直径も9mm以上に見える。

こんな切れ方ってありえるのか?本当に切れたのならクライミング中にロープに頼れない。本当に切れたのか?

ロープメーカからのコメントが欲しい。

登山用レインウェア

登山用レインウェア、最近は良いものが増えてきた?

40年も前の山用の雨具と言えば、ろくなものはなかった。

雨に強いものは蒸れて自分の汗で着ている衣類はベトベトのなる。例えばゴム合羽だ。これは重たいし嵩張るので抵抗があった。

自分の汗で濡れない通気性の良いのは、防水性が弱く結局雨で濡れてしまった。

今では通気性を保って防水性を持った生地の開発や撥水加工技術は進んで昔の問題は解決され、雨は完全にシャッタウトしつつ蒸れない生地で出来ている。やはり技術の進歩はありがたい。

そうなるとどのメーカーのレインウェアでも良いのかというとどうもそうではなさそうだ。登山用と謳っていながら山を知らない人間の設計かと思える商品が意外に多い。

登山用なら必要な機能がある。

絶対必須の要件は、靴を履いたままレインズボンが履けること。出来れば、アイゼンを着けたまま履けるとありがたいぐらいだ。行動中に雨が降り出し、着用する時に紐をほどいて登山靴を脱ぐなどもってのほかだ。裾から膝上までスリットにはジッパーが付いていないと登山用とは言えない。スリットがジッパーになっていないレインズボンは購入すべきではない。レインウェアをザックから取り出したら1分以内で着用できるような設計になっていないと登山用ではない。

袖口、これはウェアで回答を得ることが出来るのかどうか不明だ。私が今使っているのには対策は施されていない。鎖場のような手を頭上において登下降する場合、岩から手、そして腕にと雨水が流れて入ってくる。これを止める手だてが欲しい。この対策をしたレインウェアってあるのだろうか?

3つ目は、ポケット。ウェアの方は、チャックなので中の上着のポケットに簡単にアクセスできるが、ズボンの方は、レインズボンのポケットから直接中のズボンのポケットにアクセスできる必要がある。中に履いているズボンのポケットは左右にも後にもある。それらにアクセスできるのが欲しい。

これらの要素は実際に経験してみないと思いつかない設計上の要素だろう。このようなことが考慮されていない「登山用」が多い。でも実地ではこれらが重要だ。

それにもまして重要なことはレインウェアは使わなくても済むことだと思う。

 

 

 

マッキンリー登山で雪崩遭難

マッキンリー登山で雪崩に遭い4人が行方不明のままという事故が起きた。

一人だけ助かっている。

その助かった人は、クレバスに落ち助かったと言っている。他の4人と繋いでいたロープが切れていたとも。また捜索隊が見つけたのも、一行のものと思われるロープの切れ端のみ、と報道されている。

『ロープが切れた』ってどう言うこと?

岩登りで滑落したら、ロープに引っ張られたハーケン等が抜けることは想定していてもロープが切れるとはメーカーもクライマーも想定はしていない。そのロープが切れた?

 

Patagonia その写真はないでしょう

最寄りのアウトドアショップの好日山荘にPatagoniaの大きなチラシ写真が貼ってある。

その中の一枚は、どこの国か知らないが、スノーブリッジ状に残っている雪渓を男女2人が通過しようとしている写真だ。もう一月ぐらい貼ってある写真だ。

女性が通過しようとしているところの雪渓は厚さが1mあるかどうかのところで、割れたら10mぐらい空中落下する。

確かに写真としてはなかなか良い構図の写真だが、日本の場合、この雪渓の上を通過することは絶対ないと思う雪渓の厚さ、すなわち崩落する雪渓の薄さだ。

雪渓の上を歩いたことが殆どない人が、この写真を見て白馬などの雪渓で同じようなところを安全と勘違いして進んでいったらまず事故は起こる。こんな危険な写真を作るPatagoniaもPatagoniaなら、それを平然と貼り出す好日山荘も好日山荘だ。

好日山荘は確か安全登山の実地教室とかも開いていたのではなかったのかしら?