先週、奥秩父(西上州)の山へ行った。
その時、ヘルメットを玄関先まで持っていきながら車に乗せるのを忘れた。
ものは明るいオレンジの Black Diamond ハーフドーム というもの。
後でこれを見た家族は、「誰がハロウィンの余興をするの?」と思ったらしい。
実は、先週末からNさんと穂高へ行こうと計画していた。
26日から2泊3日ののんびりした山の予定だった。
半年程前から上がっていた計画で、雨で何度も崩れた計画だった。
今回が今年最後のチャンスだった。
しかし、1週間前から真ん中の27日の天気が予想天気図上は怪しいな~と言う感じだった。
けれども「てんきとくらす」の北穂高の予想は数日間晴れ!!!
でもな~気圧配置からは崩れると思うんだけど・・・
出発予定の前日の朝、てんきとくらす の予想もついに悪い側に傾いたので、中止とした。
この天気の中止の判断、本当に間違っていないよな、と当日27日の午前中は、何度も槍ヶ岳山荘のライブカメラを確認した。
雪や雨が降っているのか分からないが、ともかくひどいガスでほとんど何も写っていなかった。
まあ、これなら行かなくて正解でしょう、と自分を納得させた。
この日、27日、前穂高の紀美子平付近では吹雪き模様で前穂高の山頂には行けずに下山してきたと岳沢小屋の人が書いていたのを見た。
これを見て、やっとホッとした。
やっぱり行かなくて良かったと。
山の天気予想は難しい。
自分だけなら、判断をどの様に間違おうとも、正に自分の問題、どおってことはない。
けれど、人と一緒の山の天気の判断、こればっかりは根っからイヤだ。
地元、神奈川新聞の(ネットのかな?紙の新聞もかな?)社説は、「登山届け 提出もマナーにしたい」だった。(2014年11月9日)
いやーこれは、抵抗あるな~。
登山者に向けて言うことかな?
イヤ、勿論、登山者は登山届けを出さなきゃいけないよ。
マナーどころか義務に近いよ。
ただこれ、神奈川県で言われると、言う先間違っているでしょ、となる。
なにしろ、登山届けが一番だしにくい県が地元・神奈川県だ。
埼玉県・山梨県・長野県・岐阜県、よくお世話になる山の県警は全部ネットで申請を受け付けてくれている。一昨日も埼玉県に提出した。
神奈川県、ネット受け付けないよ。
神奈川新聞さん、是非是非、県警に登山届けを受け付けてくれるように啓蒙してやって下さい。
登山届けのポストなら、丹沢周辺だけでも30箇所ぐらいに設置するよう県警に伝えて下さい。
なんか、あんな社説を書かれたら、地元・神奈川県警はバッチリなのに登山者の意識が低くって・・・となる。全く逆だよ。登山届けの重要さの意識が低すぎるのは神奈川県警ですよ。
そして登山届けの重要さの意識が微塵もないのが、貴方、神奈川新聞でしょう。
日進ゴムの Hyper V(ハイパー V)というゴム底、摩擦係数が高くちょっとやそっとでは滑らない靴底。
事実あの サスケ のアスリート達もご愛用の靴。
濡れた厨房でも滑らずに安全に作業できる靴。
水で滑らないのなら沢靴に、と、ハイパー V の 「たびぐつ」 と言うのを夏前に買った。
さあ、これでどこかの沢に試し履きに行こうとともっていたら、世の中同じことを考える人が居るもので、私より先に、沢で実際に使われてその報告がネットの出ていた。
その結果、沢では滑る。むしろ、よく滑る。と。
あらまぁ残念。
以降、私は普段履きにしている。
普段履いていても濡れていると滑るのは分かる。
厨房のように足底をベタッと置けるのなら濡れていても問題ない。
しかし、靴底の接地面積が非常に少ないとまあ~よく滑る。
鉄板や大理石、コンクリートの平面を歩くのとは違う 沢 では滑るのは全く納得がいく。
沢では、苔で滑るのではない、濡れていて足先だけで立つ、それで滑るだろう。
と言うことで、残念ながら、沢靴には不向きな靴でした。
けど、普段履きには、履きやすくてたいそう重宝している。
ただこれも普段履きでも、しっかり歩く靴にはならない。
底が薄くて 歩くと疲れる。
厚木・弁天岩へは時々ふらっと出かけていたが、ちゃんと岩登りの練習をしたのは半年振り。
午後に家を出発して、3時ちょっと前に到着し、ゆっくり準備をして登り始めた。
半年振りの性なのか、何故かザックが後に引かれて安定しにくい。
フラットソールの靴も滑りそうで怖い。
やはり、もう少し岩登りに通わないとまずいな~と思いながら1本登り切った。
1本登るとあとは楽。トップロープにして、しかも空荷で登れる。
2~3本登るとフラットソールの感触も思い出して、安定して登れる。
登ったら、懸垂。
降りてきたら、すぐ登り返し。
と、全く休憩無しで練習するから、キツイキツイ。
5本登って降りてきた所で、靴をアプローチシューズに履き替えた。
このアプローチシューズ、 La Sportiva Boulder X という。
前穂高の北尾根や明神岳の岩尾根を安定して登れるのは実証済みで気に入っている。
ただ、3点支持が必要な岩場でどの程度登れるのかかなり不安だった。
今回はこの靴での岩登りの確認が目的だった。
結論は、登れる!! 合格!!!
初め、ローカットシューズなのでフラットソール靴のように親指の付け根側で登ってみたが、別にスタンスからはづれはしないが、私には、安定感が無く、腕に頼ってしまう。
靴底は堅いビブラム底だけれど登山靴と違って足首をホールドしていないから、とても立ちこめないと思っていた足の爪先側で立ち込むと、これが立ちこめる。
さすが、ビブラム底。大した物だ。
これなら大丈夫、登れる、と言う感触を得て本日は終了した。
1時間半程で7本登った。
50mロープの40m分を登ったとすると、 40m x 7回 = 280m。
280m なんて言うと大変なビッグウォールだ! なんてね。
なにはともあれ、久々でも無茶苦茶中身の濃い練習になった。
御嶽山が今年(2014年)9月27日(土)午前11時52分に噴火し、50人を超える犠牲者を出し、過去最高の火山噴火の惨事となった。
亡くなられた方々のご冥福を祈ることしかできない。
今なお残る7名の行方不明者を自衛隊・警察・消防の1000人以上の方々が泥まみれになって捜索されている姿を見ると、ただただ有り難く感じるし、絶対に再噴火はしないでね、と祈るしかない。
その山頂付近は広範囲の渡って火山灰におおわれ、雨が降って今は粘土のぬかるみと化している。
毎日何回も流されるぬかるみの中での捜索映像を見ていてフト思い出した。
今年、4月に御嶽山に登った。
4月はまだスキーが出来るほどに雪があるのでライチョウの羽はまだ真っ白だった。
人の多い御嶽山で、誰もいたずらしないのだろう、ライチョウは人を見ても逃げようとはあまりしない。
真っ白の羽で綺麗な姿からは想像できない酷い声で グェッグェッ と道案内をしてくれていたのを思い出した。
そんなライチョウは全滅したのだろうか?
ピカソのあのへちゃむくれの顔の絵が好きで時々美術館へ行く。
勿論ピカソ以外にも絵画を見るのは好きだし、無名に近い人の絵画の前でも「ウ~ン、上手いな~」と暫し眺め入っていることもしばしばある。
そう言った美術館の展示には彫刻もかなりある。
けれど、彫刻のほとんどは見ても何も感じない。
ようは、彫刻の良さが私にはわからない。
あの大阪万博で有名な岡本太郎の太陽の塔も、見ても全く何も感じない。
多分、彫刻は三次元だから、自分に理解できる隙がないのだろうと勝手に考えていた。
絵画は二次元だ。実世界からは一次元抜けている。
その抜けた一次元の中に、作者が訴えようとしたものを、私が正しく、或いは、完全に間違って感じ取る作業をしているのだろうと思うようになっていた。
三次元の彫刻は、抜けがないから、私が何かを想像したり感じたりする隙がない。
だから彫刻ではハートがシンクロしないのだろうと思っていた。
勿論、彫刻でも「う~ん、すごいな~」と感心して見入っているものもある。
ジャコメッティの彫刻は好きだし、「やぎ」は暫くその前から離れなかった記憶がある。
そしてフト気が付いたら、最近たまに行く遺跡館・博物館で見る縄文時代の土偶の前ではワクワクしている。
(山の帰りに見た長野県茅野市尖石縄文考古館)
土偶を見ていると心が揺さぶられる。
ほのぼのと嬉しくなったりもする。
ものすごい力を感じる。
考えてみたら、土偶も彫刻だ。
三次元だ。
二次元の絵画と違って、隙間はない。
けれども土偶からは何かを強く感じる。
何も感じることが出来ない現代の彫刻と心嬉しくなる縄文の土偶、一体違いは何なのだろう?