ネットはありがたい

昨年暮れから4ヶ月近く普通の人は関わることがない事務作業に追われていた。

作業量は決して多くないが、いかんせん未経験の分野なので何をどうすればいいのかチンプンカンプン。

法務局とか税務署とかに提出する資料の作成なので、本来なら、税理士や行政書士や弁護士と言った専門家の方々にお願いする案件なのだ。

それを個人でやろうという訳なのだからサッパリ分からない。

それをネットで検索しまくってほぼ最終段階まで来た。

これ、ネットはなければ図書館とかヘ行くのだろうか?

イヤー、そんなありがたい本が出ているとは思えない。

法務局や税務署の相談窓口へ行くのだろうか?

相談の場合、具体的に質問内容が分かっていないと聞きようもない。

税務署は相談すれば詳しく教えて頂けるが、詳しく説明されればされる程ド素人の私には意味が分からなくなる。

法務局も分かりやすく教えてもらった。

けれどいざ自分で書類を作ろうとすると突然不明になる。

こんな状態の時、ネットで色々検索するとようやく全体像が見えてきてやっと自分の書類づくりが始められる。

実に、ネットはありがたい。

一通り終わって、落ち着いたら、今度は自分がネットで恩返しが出来たらいいなと思う。

 

素人や入門者に少しでも分かりやすくモノを教える。それは自分の専門知識や経験を伝えることなのだから、誰にでも出来ることなんだ。

 

 

上高地も雨

昨日(2014年3月26日)は、上高地も朝から雨だったようだ。

今年は里雪型なので穂高など山間部は雪が少ないと思う。

そこにどうやらこの冬初めての雨が降ったようだ。

山スキーをやっている時は、妙な硬さになる 雨 をくらった雪はあまり好きでなかったが、今は、足で登り、足で下ってくる 山登り なのでフワフワで胸まで潜るラッセルをさせられるより、締まって、少しでも沈まない雪は歓迎だ。

年末から来月の頭までゴチャゴチャと有ってあまり山に行く気分ではなかったが、それもどうやら先が見えてきたので、4月には 山は全開モードになることを期待している。

そして雪が雨で締まりはじめたかと思うと、何かソワソワしてくる。

 

 

山スキー、気を付けて

今日、2014年3月21日(春分の日)も北アルプス・栂池で山スキーの犠牲者が出た。

つい先日も目立たない記事だったが、丹沢・大室山でスキーの人が亡くなった。

山スキーの犠牲者、他のスポーツに比べて多くないか?

私は、山スキーで事故を起こし、救助されたのを機会に、山スキーは辞めた。

元々、怖いとか危険とかの感覚があった上に、あとで人が行ってみれば「どうすればこんなところで事故れるんだ?」と言われるような所で骨折事故を起こしてしまったので、これじゃあもう”私は山スキーの事故の防ぎようがない”という結論に達して、山スキーを辞めた。

登山の歩行スピードに比べてスキーははるかに速い。そのスピードをコントロールできる技術と運動神経とが必要だ。一瞬一瞬の判断で対処しきれる反射神経も必要だ。

ラッセルをして登って、滑走して降りてくる並はずれた体力も必要だ。

日常のトレーニングも欠かせない。

平均以上のかなりのレベルの能力が要求されるスポーツだと思う。

私のような人間では事故に必ず繋がる。

その技術と運動神経と反射神経と体力があった上でなお「雪崩」の危険からも身を守らねばならない。

山屋の私には「山スキーヤーは平気で雪崩の危険性がある谷に滑走していく」と昔から感じていた。

谷を滑走しても比較的事故が起こらないのはスキーのスピードが速いから、谷底にいる時間が短いだけ、単に確立論に過ぎないと思っている。

谷に入っても、滑走は速いから許されるのかも知れないが、谷をハイクアップするのは歩行登山と同じ谷にいる時間が多すぎ、あまりに危険だ。

登りのルートは雪崩のことをよく吟味して楽しんで欲しい。

そして怖いのはホワイトアウト。

ホワイトアウトで一瞬ルートが分からなくなっても滑走中はスピードがあるので、ルートを外すと、そのはずれた距離はかなり大きい。下手すれば、取り返しが困難な程はずれてしまっているかも知れない。それでもそのまま谷筋を降りることはせずに、尾根に登り返して欲しい。

ホワイトアウト、早い話しが「吹雪」だ。吹雪の中を尾根に登り返す、辛いことだ。それでも登り返す気力を持った強いスキーであって欲しい。

結局、この「強いスキーヤー」とは、体力と運動能力とスキー技術が裏打ちされているってことだろう。

登山は、山の技術が有ればできる。ゲレンデスキーは、スキー技術が有れば出来る。

しかし山スキーは、その両方、登山技術とスキー技術が必要な高難度の遊びだ。

そしてどんなスポーツ(遊び)に対しても、日常鍛えた体力と優れた装備が基本要素として要求される。

山スキーヤーの皆さん、気を付けて楽しんで下さい。

 

 

杖、やっぱり使えない

3日前の日曜日も山に行った。

まだ雪はあるだろうと思って、杖をちゃんと持っていった。

もしかしたら稜線付近は残雪のラッセルになるかも知れないのでワカンも持っていこうと計画書には一旦は書いたが、先週の十二ヶ岳でも使わなかったのだから、今回もツボ足(ワカンなど雪に潜るのを和らげる装備を使わないで雪に深い足跡を残しながら歩くこと)で何とかなるだろうと急遽持っていくのを止めた。

ワカンを持って行かなくて正解だった。

尾根を歩いている限り、もうスニカーでも大丈夫な程に雪は消えていた。

雪は消えているのだから、もう 杖 の出る幕もない。

バスを降りてから帰りのバスに乗るまで、杖はザックにくくりつけられたままだった。

あー、今回は、杖の練習さえ出来なかった。

 

 

 

杖、使い方が分からない

ネットで安く手に入れられそうだったのでポチッとやった 杖 、早速、山に持って行った。

雪山の、それも新雪の山ではラッセルする足元が不安定なので 杖 があると安定する。

が、今回の雪は、まだ朝が早いからか、クラストしていてほとんど踏み抜かずに歩ける。

そんなところで2本杖を出してみてもうまく歩けず、脳から 右・左・右・左と号令を発して足と杖の動きのタイミングを取ってやらないと歩けない。

手の動きが遅いのか?いずれにしろ、足も手も、そして脳も疲れる。

脳が他のことを考えて号令を発しないとすぐに腕と足の動きはちぐはぐになる。

そのうち気が付くと杖を2本揃えて右手で持っていた。

これじゃあただの荷物に過ぎない。

それでも今日は 杖 の練習だとザックに収納せずに持って歩いた。

稜線に出て、小さな上り下りを繰り返すようになっても 杖 は持っていたが、使った記憶がない。

下山時、木を持って下る急斜面が続くようになったので、木に 杖 がからまってただただ邪魔なだけになった。

さすがにもう頭に来てザックに収納した。

以降、杖はザックにくくりつけられたまま駐車場まで見向きもされなかった。

たかが 杖、されど使い方がサッパリ分からない。

やっぱり古いスタイルの私には 杖 は使えないか???

次回は、ピッケルのように片手だけ使ってみよう。

 

とうとう 杖 を買った

とうとう山用の 杖 を買った。

昔、Tさんに「良いよ、使ってみたら!」と2回ほど貸してもらったことがある。

でも精神的にダメだった。

杖は使えない、あるいは使ってはいけないと言う思いこみがあった。

昔、20代前半、黒部下流の柳又谷の上部をやろうと、白馬の雪渓からアプローチしたことがある。そのとき軽いが嵩張るものを手で持って上がった。

普段持たないものを持っての登行なので村営小屋に着く頃には肩こりで腕が棒のようになった。

以来、ザックを担ぐ時は、手に物を持ってはいけないと決めてきた。

だから 杖 で腕を塞ぐのなんかは論外の行為である、と。

でも、ピッケルは雪の斜面では良いんだよ、と我ながらわけ分からないんだけどね。

 

昨年の秋の終わり頃から雪のある山に行くたびに、山スキー用のストックを持っていった。

これが2段伸縮ストックなのだが、縮めても1mはある。長い。

日帰りザックに付けると頭上へ飛び出しているって感じで、木の枝にひっかかって歩きにくい歩きにくい。それでいて、雪が出てきてもストックを使わずに足だけで歩いていたので、単に進路妨害をする道具に過ぎなかった。

それで、ずっと、たたむと短いストックが欲しかった。

でも、普通に買えば、1万円を超えそうな金額。

必要な装備なら勿論1万円でも購入するが、単に、木の枝にひっかかるのがイヤ、を解消するためだけに1万円は勿体ない、と手が出せなかった。

それが今回ネットでかなり安く手に入れられそうだったのでポチッとやったのが先ほど届いた。

新品なだけに綺麗な色をしている。そして、短い!!

さあ、これを持って山には入れば、私も今時の登山者の仲間入りだ。

の、はずなんだけれど、そうはならない。

この 杖 はあくまでも雪山用なので、あと1ヶ月もして4月中旬以降は雪も締まるのでもう持ち出すこともないだろう。