山で重要な装備 2点

昨日、良いレインウェアを手に入れた、というブログを書いてふと気が付いた。

山で最も重要な装備って何? について今まで一度も書いたことが無いような・・

なので書いておこう。

山に入るなら絶対に持っていかなければならない装備、2点、それは

雨具と懐中電灯

山を歩いていて体温が上がり汗をかいた状態のところにザーッと雨に降られると一気に体温が奪われる。体温低下は動けなくなるだけでなく脳の思考も停止する気がする。非常に危険な状態になる。雨に打たれてはならない。

上下セパレートのレインウェアが一番いいが、登山を始めたころは高額すぎるので傘でも百均のポンチョでもよい、必ず持参する必要がある。ただ 傘 だと例え丹沢でも主尾根を歩いているときなら風が伴う雨になるのであまり役に立たない。傘だと岩陰とかに隠れて風を避け雨が止むのを待つしかない。

懐中電灯、想定以上に時間がかかって山径で日没を迎えてしまうといくら体力が残っていても一歩も歩けない。樹林帯の暗がりはホントに暗い。何も見えない。

出来ればヘッドランプが良いが、山をやり始めた初期にはヘッドランプは高額に感じる。家にある懐中電灯でよい。ただし、出発前に一度点灯してみて電池が切れたり弱っていないか確認は必須だ。

時としてスマホのライトで歩いている人がいるが、あれは絶対やめるべきだ。スマホのバッテリはいよいよ最後で警察や消防に連絡したり家族に連絡するために温存すべきで足元を照らすためにバッテリを消耗すべきではない。

ちなみに私はどんな日帰りの山でも(たとえ丹沢の山であっても)ヘッドランプ、それも50m先を照らせる強力なものを持って入山するし、予備のヘッドランプも持っている。さらに、替えの電池も持っている。その電池の交換作業は暗闇の中ではできないので小指大の百均ライトも持っている(これらはすべて苦い経験からきている)。径の無いルートを下山するときで、もしかしたら日没に間に合わないかもしれないと思われるときは100m先を照らせる懐中電灯も持っていく用心深さだ。

もう一言付け加えさせてもらうと、ヘッドランプや小指大の百均ライトは暗闇の中でも手探りですぐにザック出せるよう習慣づけている。

といった感じで、山に入るなら絶対必要な装備として 雨具と電灯 は持っていきましょう。

そしてその 雨具も電灯 も使うことなく下山するよう心がけましょう。

 

 

良いアウター ソフト シェル が購入できた

2年ぐらい前から 良いアウター ソフト シェル を探していた。

勿論、山登り用です。

ようやく良いのが手に入った。

アウター ソフトシェル なんて書いてるけど パーカー? カッパ? 何かよくわからない。購入した商品のジャンルは カッパ(レインウェア)だ。

そもそもどういう利用シーンか?これが実は難しいというか厄介だ。

夏以外丹沢程度の山なら真冬でも着られるアウターというもので必要な機能は

1.防風性能が良い

2.それなりの保温性能が必要

3.春や秋の気温が高い目の時も着るので 透湿性が高いこと

4.道の無いところを枝や草をかき分け進むので丈夫であること

5.ダニ除けウェアとしても使える=白い色が良い

6.雨の日に登山する気はないがそれでもパラパラとくるかも知れないので防水撥水性能が必要

7.帽子は必須だけれど普段は 襟 に収納されていること

8.歩いていて暑くなる あるいは風が無い とすぐにザックに収納するので嵩張らないこと

9.雨具のズボンはいくつも持っているのでもう要らない

これを全部満足するものがあるのかというと、実は今使っている雨具が 合格 だ。

それは H/H製でアウトレットで安く売られていた雨具。10年ぐらい前に買った。

別にどこがが傷んだわけではない。まだまだ使えるし事実使う気だ。

他に雪山用のハードシェルはクソ寒い用とそこそこ寒い用2種類を使い分けているが、これに比べたら上記 H/H製雨具 の利用範囲は広い広い、多用している。

H/H製雨具、気に入っているし傷んでいるわけでもない。じゃあなぜ新しいのが欲しかったのか?それは、色が 明るい黄色 なので、丹沢とかへ初発電車で行くとき、周りの人はみんな初発電車で眠いのに出勤という中で私一人明るい黄色を着てお山、無茶苦茶浮いている。これがたまらん嫌だった。

H/H製なのでキラキラ光る海辺や帆船上ではぴったりの色だと思う。が、通勤の人の中では、ただ場違いで浮いている、そんな感じ。(実際には通勤者は気にしていないと思うけど)

で、暗い沈んだ色のウェアが欲しかった。で、2年ほど前から探していた。

これを山用品屋やアウトドア店で探すと、防風や多少の保温性で探すと必ず帽子は常時外出しのパーカータイプになる。雨具なら帽子は襟に収納式になるが防風とかに不安を感じる。それどころか雨用には私はいつも別途雨具の上下がザックに入っている。

作業服やで探すとパーカータイプのものがいくつも良いものがあるが全部帽子は外出しなので無理。雨具だと帽子が襟に収納できるのとできないタイプが半々なので可能性はあるが、山では必要な 軽くて嵩張らない が、作業用は 重くて嵩張る だ。そして、ダサい。おしゃれ毛の無い私でも チョット とひいてしまう見てくれだ。

そんなこんなで2年ほど経ってしまった。

先日、フラッと入ってみたスポーツ用品屋のハイキングコーナーで Mizuno の Gore-tex雨具が 色サイズが揃わなくなったからか定価の半額程度で売られていた。

やっと見つけた とばかりに即決購入した。

当然以前から売られていたものだろうけれど、1万を超えるような商品は目に入っていなかったんだろうと思う。

実際、ネットで探したりしていた時に Mizuno の Gore-tex は記憶があるが高すぎるので詳細は見ていなかった。

ちなみにこれ、雨具なのにズボンは別売り。

色は 黒 。黒だと ダニ対策 にはならないが 丹沢 でダニ対策は多分しない。

ダニ対策が必要な信州や甲州では今まで通り H/H製黄色の雨具 を使い続けるので心配はない。

う~ん、久しぶりに良い買い物ができたと思っている。

 

 

 

 

パンツが寒い

先週ぐらい、横浜市内でも氷が張るような寒さの日があった。

バイトに行く日は時間調整で朝、吹きっさらしのところで15分ぐらいジッと立って待っている。氷が張るような日は、それがかなりきつい寒さに感じる。

なのでかなり暖かい シャツ と パッチ を履く。

ヒートテックより一段と温かい シャツ と パッチ 。

まあ、これを身に着けているので寒さに十分耐えられるのだけれど・・・

ところがパンツは一年中同じものを履いている。

暖かいパッチの下に履いているのでパンツも暖かくなるはず、と思うのだけれど、残念ながら夏にも履くパンツのところは冷えッと寒い。

パンツも 冬用 に変えた方がいいらしい。

でも、この課題の対処はもうこの冬に必要はなさそうだ。

 

ちなみに、山登りでは、ヒートテックはもちろん、この暖かい シャツ と パッチ も 通年のパンツも履かない。以前書いたと思うが、雪山にヒートテックって 自殺願望か? と思うほど危険な素材だ。

山登りでは、暖かい素材 はもちろんのことそれ以上に 発汗 処理のできる 肌着 が重要になってくる。

 

ダウンも重ね着すると効果は無い

前回、フリースの重ね着は効果が出ない、と書いた。

まさか ダウン を重ね着する人はいないと思うが、やはり ダウン も効果は 和 になっては表れない。

ウェアではないがシュラフ(寝袋)の話し。

先日、八ヶ岳の登山道入り口で車中泊した。 -5℃。

3枚着て寝た。

肌着の上に厚手の肌着のようなもの(登山で言うベースレイヤ)を2枚、都合3枚着て寝た。30分もしたら暑くなってきたのでベースレイヤを1枚脱いで結局2枚で寝た。それでもかなりシュラフの中は暖かかった。

暖かい理由はこの 肌着+ベースレイヤ ではない。シュラフ。

実は、ダウンのシュラフだけでは寒いので(過去の車中泊でよく分かっているので)ダウンのシュラフの上に化繊のシュラフを重ね着していた。

これが暖かい。

化繊のシュラフ。アウトドアショップ(キャンプ道具屋さん)で何年か前に1500円で山積みされていたので買った。勿論、薄っぺらいので夏の山(私の場合、夏の車中泊)でしか使えない。薄っぺらいけど丸めたときにダウンの様に小さくならないので嵩張るし、ダウンよりずっと重い。価格以外は欠点だらけ。でも、これの効果が大きい。

シュラフから首を出すと、ヒェ~と言う寒さ。

化繊シュラフの中は暖かくはないがヒェ~と言う寒さもない。外気のクソ寒さをシャタウトしてくれている。そのお陰で、ダウンシュラフが保温力を十分に発揮してくれている。

ダウンのシュラフ、春から秋の3シーズン用で2~3万円する。

これが冬用だと4~5万円する。

(穂高などの3000m級の山に耐えるのだともっ高額になる。が、雪の穂高を狙う奴は、心が熱い、ぬくぬくキャンプに行くのではないのでそんな高額なシュラフを考えるバカは居ない)

このダウンのシュラフだと 2~3万円 と 4~5万円 の価格、この2万円の価格差を、化繊のシュラフだと1500円でカバーできる、と言うことになる。ダウンと化繊、素材を変えれば僅かに1500円で済む。

但し、車中泊では。山中では、化繊の 嵩高さ と 重さ はお金で解決すべき悪要素である。

 

 

 

角幡唯介 は 氷瀑登攀を好む

『アイスクライミングの醍醐味は、探検のそれとかなり近い。どんな氷瀑や氷壁が待ちかまえているのか、その期待感が気分を高揚させる。』
と、氷登り山行が面白いと書いている。
角幡唯介 は、できることならまだ誰も行ったことが無いところを登りたいと思っているようだけれど、残念ながら、彼が生まれたころには、日本中の尾根も、谷も、岩壁も瀑布もすべて登り終わっているのでそれは叶わぬ夢になっている。

水平に流れる谷の水は真冬でも凍らないけれど、垂直に落ちる滝は凍り付く。
そんな氷の下は流水が流れ落ちている滝はもうとうの昔に登りつくされている。
ところが夏場、雨後にのみ滝がかかるという水量の少ないところにも真冬は氷の滝が現れる。
そういうところはもう 滝 と言うより 氷柱 だ。
そんなエクストリームな氷柱登りが一般化したのは比較的最近だ。
なので古い記録を探しても出てこない可能性も高く、そこに 未踏かも と興奮する気持ちはよくわかる。

雪山へ行く道具で重要なのが ピッケル。
片手で振り回すツルハシみたいな道具を一本持って行っていた。
このピッケルの形がどんどん変わって行って、今じゃ、カマキリの鎌そのものの形をしている。
それをカマキリよろしく両手に持って、そう2本持って氷柱を登っていく。
こんな形にピッケルが姿を変えてしまったのは、最近。10年ほどだろうか?
この形の変わったピッケルは、もう何十年も前に名前を「アックス」と呼ぶようになった。

大理石のように、カチンコチンでツルツルの氷柱に、両手にアックス、両足には爪先から鋭く飛び出した爪を更にヤスリで磨きあげたアイゼンを履いて垂直の氷を登っていく。
こういう氷登り、即ち、アイスクライミングに 角幡唯介 は面白さを感じているらしい。

『クライマーは、アックス振ることで氷の固さ、柔らかさ、粘土や強度を感じとり、その登攀の困難度を予測しながら、あるいは恐怖にすくみながら登る。つまりアックスを握ることで、人ははじめて氷壁と一体化できる。』
と言い、さらに
『つまりアックスのような良質な道具には、身体の一部となって、それがなかったときには知覚できなかった人間と地球との新たな接点を生み出すという、もう一つの世界創出の効果があるようにも思えてくるのだ。』
と、ベタ褒めだ。

この感触は私にもよくわかる。
私だって、4種類のピッケルを持っていて使い分けて雪の山に入っているし、
3種類の氷用のハンマーを持っている上に、
3種類のアイゼンを履き分けてもいる。
そして何十年のも前に八ヶ岳や奥秩父に氷を求めて入っていた。
でも、止めた。
今でも、雪の尾根を登り詰めて行って、氷結した岩場に出くわすことがある。
そんなところでは「エッ、氷かよ~っ」とより慎重になって登っていく。
別に、氷をこなす登山技術が無いわけではない。
ではなぜ氷瀑登攀を止めたか?
私は、上達しないのが分かっていたからだ。
何故上達しない?
それは、私は、腕力そして握力が非常に弱い。
この力が弱かったら、氷瀑登攀のみならず、ボルダリング、フリークライム、そして、昔の人口登攀は全く上達しない。
余談になるが、握力のある人は、ボルダリングやフリークライムをされると良い。
すぐに一定レベルまで上達する。間違いない。

氷瀑登攀。
両手のアックスの先っぽと両足のアイゼンのつま先だけが、僅かに氷に食い込んで登っていく。
角幡唯介 の言う『身体の一部となって、それがなかったときには知覚できなかった人間と地球との新たな接点』
この感触。実は、私はこれが嫌いだ。
自分の体で登っている、と言う感触に欠けるのだ。
昔で言う「人口登攀」みたいな感じなのだ。
人口登攀とは、自分の靴では登れないので3段ぐらいの縄梯子をかけ替えながら岩を登っていく。
そう、自分が登っているのは 梯子 であって 岩 ではない。
足場が無くって、縄梯子。やむを得ないと分かっているので、全面的にイヤなわけではない。
ただ、縄梯子を架け替え架け替え登っていく。
その感触はイヤなのだ。
氷瀑登攀もそれだ。
結局、道具に頼りすぎ、とか、道具次第、とかになってきてしまう気がするのだ。

ただ、エクストリームな氷柱登り。
余りの難度の高さにアドレナリンが出まくっている。
角幡唯介 が『その登攀の困難度を予測しながら、あるいは恐怖にすくみながら登る。』
この世界に 「生」 を感じ、次から次へと登りたがる気持ちはよくわかる。
でも、直接 「生」 を感じることはできない。
すぐそこに死を知覚するから 「生」 を感じられるのだ。

そんな危険なアイスクライミング、どうか、今後も無事に続けて欲しい。

 

もう買わない、 Petzl ヘッドランプ ActikCore

Petzl ActikCore 350ルーメン

ヘッドランプと言えば、ペツル(Petzl)でしょう。

(昔の 電球 式の頃は Panasonic だったけれど)

でも、 Petzl は 高い。

それが何とか買える値段になって 350ルーメン という相当明るいスペックで ActikCore というモデルが出たので買った。

早速、夜、暗がりの広場に行って試してみた。

ン?遠くが明るくない?

一旦家に戻って、山へいつも持って行っている モンベルの パワーランプ(160ルーメン) と ブラックダイヤモンドの spot 130(130ルーメン)を持ち出して比べてみた。

比較の結果、30~40m 先を照らす明るさは実感として差はない。

じゃあ明るさ(ルーメン)の差はないのか?というと歴然とある。それは照らし出す広さが Petzl が断然広い。早い話し、光が拡散している。

でも、山での利用では広範囲を照らす必要性は全く感じない。

山ではせいぜい幅 2~3m から5mも照らしてくれれば充分だ。

目を向ける方向に顔が向く、ヘッドランプなので自動的にその方向にライトが当たる。だから広域を照らす必要はない。 Petzl のは必要のないところを照らす為に使われる明るさ、と言うことになってしまっている。

ヘッドランプなら Petzl の自分の中での神話が崩れた。

 

あともう一つ Petzl には欠陥がある。

ランプの点灯はトップのスイッチの 一回押しだ。

ここにスイッチがあって、一回押しで点灯されるとザックに詰め込んだ時に誤って点灯してしまう。事実、1ヶ月ほど前、上高地から徳沢へ歩いていく時、ご婦人のザックで点灯しているのを見つけて知らせてあげたことがある。

ヘッドランプのトップのスイッチの一回押しは禁じ手のはず。

ここでも Petzl 神話は崩れてしまった。

 

私は、アンチ モンベル 派(と言って、何かと一杯買っている)だけれど、ヘッドランプ に関しては、価格が半分の パワーランプ がお奨めだ。

山での明るさは、 Petzl ActikCore と同じ、スイッチは2回押し、価格は半分。

これでは Petzl に勝ち目はない。

モンベルパワーランプ 160ルーメン

 

そもそもいつの山にも ブラックダイヤモンド と モンベル のヘッドランプを持って入っているのに、今ここで何故新しくヘッドランプを買ったのか?については、また別の機会に書こう。

一言だけ言っておくと、 ブラックダイヤモンド の商品は 危険 なので抹消していきたい。

 

スーパーカンジキ

雪山で靴に履く道具の種類は多い。

まあ、考えてみれば当然かも知れない。

一晩で何十センチも積もる極寒のパフパフ雪から、ハンマーで叩いても白い筋がかろうじて着く程のカチンコチンの氷までこなさなければならないのだから道具もいろんな物があるのも当然だ。

12月から2月ぐらいの降雪期=新雪期には、最近は、スノーシューが人気だ。

馬鹿でっかいカンジキという道具で、従来のカンジキに比べたら浮力は遙かにある。

でも、パフパフの新雪で太股以上のラッセルになったらどんな道具でも登れたものではない。

このスノーシューは、デッカイので担いだら嵩張るし重い。

装着すれば靴の爪先の2~30cm先が先端になるので、傾斜が40度にもなるともう直登は無理になる。そんな斜面を斜上すると山側は腰まで埋まってのラッセルになる。そんなに埋まりながらその大きな道具を片足で引っ張り上げて前進していくのだからものすごい体力がいる。

私が登る傾斜の強い山ではスノーシューは余り適していない。

山スキーから考えるとスノーシューの威力は今ひとつだ。

なので傾斜が余りない雪山散策ならスノーシューは楽しい。

 

この時期、3月下旬。

それまで降り積もった雪も自重で沈み固まる。

仮に新雪が降って積もっても、その下の固まった雪はボソッと踏み抜かずに登れることがある。

けれども靴だけとかアイゼンを着けて登ったのでは浮力は全くないのでズボズボの踏み抜きのオンパレードになる。

そこで今までは木製の 芦峅わかん (立山かんじき)を使っていたが、スノーシューと比較するとまるで浮力はない。しかも古いので傷んできた。針金で修理出来るが、もう少し浮力のありそうな スーパーカンジキ をネットでポチッとした。正直、高いと思う。

このスーパーカンジキの試し履きに行ってきた。

スノーシューに比べたらはるかに小さいし、ものすごく軽い。

ただし、浮力は全く追いつかない。

 

 

履いてみた。

私の足は25.5cm。雪山用の靴なので大きいが、これで長さがきちきち一杯とは本格的雪山を前提にした道具ではないのかも知れない。

装着すると、忍者見たい。

水蜘蛛の術ならぬ雪蜘蛛の術でイザまいらん。

で、試し履きの印象。

(雪質次第でまるで違うだろうことをお断りしておきます)

1.60度(もないかも)近くの急斜面のトラバース

ドッペルギャンガー2WAYエクストラ スノーシューよりグリップ力は落ちるか?いや、同じぐらいか?と言う程度。

MSRスノーシューよりは遙かにグリップ力はあります。

2.急傾斜の急登

例えば、45度ぐらいの急傾斜、スノーシューでは全く歯が立たないが、このスーパーカンジキは楽勝で直登出来る。直登出来るのでラッセルも2~30cm浅くて済む。

3.取り回し

スノーシューに比べて遙かに小さくて軽いので歩行時の取り回しが格段に楽。

スノーシューのように雪が乗り重くなることもない。

4.浮力

スノーシューに比べたらやっぱり浮力は全然無いでしょう。

しかし、芦峅わかん に比べたら安定していると感じる。

5.雪団子

さすがにスノーシューには雪団子は付かないが、アイゼン、チェーンアイゼン、登山靴、芦峅わかん いずれを履いていても雪団子は付く。登りにくいし、重い。

このスーパーカンジキには、雪団子は付かない!!!

これは素晴らしい。

なのでいつでも足は軽い軽い。

 

以上が、試し履きの印象。

今から5月連休時期までのベストチョイス道具だと感じた。

素晴らしい。

ただ、高い。

そして、本文にも書いたが、靴の長さ制限には充分に気を付けて。

 

気持ちの良い、試し履きの一日でした。

道具が良いと、実に気持ちの良い山行でした。

スーパーカンジキ、ありがとう。

 

 

 

テルモス 山用魔法瓶

テルモス( Thermos )

メーカ名(サーモス = Thermos )らしいが山やハイキングなどに適した魔法瓶の総称にもなっている。

今使っている 500ml テルモスは使い始めて2~30年経つと思う。

保温力は抜群だ。

さすがに2~30年も使っていると栓のゴム(?)のパッキンが弱ってきているような、まだ大丈夫なような・・・ちょっと不安。

で、もし買うとしたら新しいのはどんな感じが見に行ってみた。

山用には「山専用ボトル」という名で、より保温力があって手袋をしてもハンドリングがし易いようにした物も別途売られている。

でも、まあ、一般用と山専用とで数値的には保温力はあまり変わらないと感じているので、まずは普通のスーパーへサーモスを見に行った。

でも、残念ながら 無い。

サーモスの 500ml 自体はある。

けれどもカップが付いていない。

今のは全部、いわゆるラッパ飲みするタイプになってしまっている。

確かに、街中ではペットボトルをラッパ飲みするのだから、魔法瓶の方もラッパ飲みせずに、いちいちカップに注いで飲んでいたのでは邪魔くさくて仕方ないだろう。

だけど、山ではそうはいかない。

ギンギンに沸騰させたのを入れてあるのだから、ラッパ飲みは熱くて出来ない。

冷めるのを待っていたら何のための魔法瓶か分からない。

結局、サーモスの 500ml を買うとしたら 山専用ボトル しかないのかしら?

 

サーモス以外のメーカなら 500ml でもカップ付きのがあった。

けれども他メーカーのは肝心の保温力が・・・

50年以上前は 象 とか 虎 とかの動物の名の日本メーカのを使っていた。

けど保温力で優れたのがある、といって アラジン に山屋は全員ぐらいがメーカ変えをした。

その後、サーモスの方が保温力優れているとなって、アラジンを捨ててサーモスに流れた経緯があるので現時点ではサーモス以外に考えられない。

今も 象 とか 虎 とかの動物の名の日本メーカのも数値的には変わらないが、実際に山で使ってみるとたった一回で ダメじゃんコレ ってのが分かる。なので10年程前に買った 象 か虎 のメーカのはその後使ったことはない。

メーカは サーモス を譲れない。

やっぱりサーモスの 山専用ボトル にするか?でもちょっと高いしな~。

 

ネットで調べたら、現在使っている サーモス 500ml の栓を交換出来そう。

一番安く付くこの手で延命するか・・・

 

2017.02.10 追記:

「ラッパ飲み」のことは、今は、「直飲み」というらしい。

今日、お店に行ったら「直飲みタイプ」と書いてあった。

 

嗚呼、遠近両用メガネ

昨年(2016年)9月に白内障の手術を両眼ともしてもらった。
それまですごい近視だったのが近場は裸眼で充分に見えるようになった。
少し離れるともう見えずらいので3ヶ月後の12月に遠くも近くも見える 遠近両用メガネ を作った。
遠くを見る時は度のきついメガネレンズの上の部分で見て、近くは度の弱いレンズの下の部分で見る。
と言う方法で、一つのメガネで遠くも近くも見えるというわけ。
でも、最初は慣れなくって恐かった。
1ヶ月も経つとさすがに要領も分かってきて大体うまく使えている。
先日、久しぶりに厚木の弁天岩へ岩登りの練習に行った。
岩登りは、足の置き場や手がかりを探して上下をキョロキョロ見る。
まず足の置き場(スタンスという)を見る(探す)。
この時はしっかりアゴを引いて顔は下を向いて探す。
足の位置が読めれば次は上を向いて手がかりを捜し、そこに手を伸ばして、先ほど確認した足場へ足を移動させる、のだけれどそのときチラッと下を見て足場を再確認する。
が、さっきあった足場がない。
イヤ、無いと言うより 見えない。
理由は、もう手が上に延びているので顔のアゴを引いて下を見る状態ではない、なので、メガネレンズの下半分のところで見ることになる。
けれど、メガネの下半分は近場用なので50cm以上も離れた足場はもう見えない。
ウーン、これでは恐くって岩登れない。
遠近両用のメガネでは岩登りは無理だ。
次回の岩登りからは遠方専用のメガネにしよう。

フリースの2枚重ね着は効果無い?

昨日は日本中が大きな寒気団に包まれてこの冬一番の冷え込みとなった。

これはチャンス、だったら山へ行くか、と意気込むも「やっぱり寒そう」と情けなくも撃沈された。

で、山がダメならと横浜の港、大桟橋方面へと歩いていって見た。

 

普段、車に乗る時も、今回のように歩く時も、着る物は3枚と決まっている。

アンダーシャツにフリース、そしてペラペラの防風着(昔で言うヤッケみたいな物)。

でもさすがにこれでは寒かろうとフリースの上にもう一枚山用のフリースを着て出ていった。

山用のフリース、これは本当に暖かい。高かったけれど、それだけの価値は充分にある。

ところが昨日は、さほど暖かくない。

勿論寒いわけはないんだけれど。

ひょっとして、いや、おそらく多分、フリースの2枚重ね着は効果薄いのだと思う。