「岳人」の廃刊は近い?

昨年(2014年)夏に、月刊誌「岳人」は実質廃刊になった。

でもモンベルが「岳人」の名を受けて発行し続けている。

(この辺の事情は、2014年4月 のブログで書いた)

 

書店で「岳人」は売られてはいるが、ほとんど手にすることもなくなった。

モンベル会報誌となった「岳人」に興味はない。

でも過去の「岳人」には関心があるので、気にはなっていた。

今日も書店を覗いてみた。

今月号が発行されてもう10日以上になるが8冊残っていた。

同じ月刊誌「山と渓谷」は2冊しか残っていない。

各号の特集内容によって売れ行きが変わるのは分かっているが、見ていると毎月「岳人」は沢山売れ残っている。

いよいよ廃刊は間近に感じる。

「岳人」発行の赤字をモンベルとしてあとどれぐらい支えるのだろうか?

モンベルの精神と”岳人”の精神は、むしろ正反対の極にあると思う。

”岳人”の精神なき「岳人」は、一日も早く完全廃刊して欲しい。

 

お断り:

”岳人”の精神にしろ”モンベルの精神”にしろ、その内容について、ましてやその善し悪しについて、私は何も言っていない。単に、私が一人勝手にイメージする双方の精神が対極にあると感じている、と言っているだけだ。

 

 

岡本太郎は本当に芸術家なのか?

縄文土偶とかピカソとかを追っかけていくとどうしても 岡本太郎 に出会ってしまう。

大阪に生まれ育った私には、あの万博会場の 太陽の塔 のイメージが強い。

渋谷の井の頭線コンコースの 明日の神話 の大壁画もすぐに見に行った。

でも彼の作品は何も私の心に響くものはない。

本当に彼の作品は芸術として素晴らしいのだろうか?といつも思っていた。

で、直接、本物の作品を身近で見れば感動が伝わるのかも知れないと、小田急・向ヶ丘遊園にある 川崎市岡本太郎美術館 へ行ってきた。

残念ながら、やっぱり、我がハートは何もシンクロしなかった。

 

中学の教科書か何かでピカソの絵を見て なんじゃこれ?! っと思っていた。

子供の絵か?と思った。

30年あまり前だろうか、箱根の彫刻の森美術館で本物のピカソの絵を直接見た時に、全身に電流が走り、金縛りにあって動けなくなった。

強烈な刺激を受けた。

岡本太郎もピカソに金縛りにあったのだと思う。

岡本太郎も縄文土偶に度肝を抜かれたのだろうと思う。

その岡本太郎が自身の心を描き出した、絵画や壁画、彫刻、残念ながら私には何も感じることが出来ない。

そして再び思う、岡本太郎は偉大な芸術家なのか?と。

彼は、文化人類学者であり、哲学者であり、ライターだけれども、芸術家ではないだろう。それが今の私の結論だ。