エコ登山でバス?

何かにつけて「エコ」嵐も最近は少しは納まってきたかに感じる。

「エコ」はたしかに大事な概念だが何が「エコ」なのかは非常に難しいとも感じる。

そんな中で「エコ登山」と称して電車とバスで行くという輩が居る。

電車はたしかに自家用車に比べて化石燃料を使っていないと思うが、果たして「乗り合いバス」はそれが言えるだろうか?

バスの燃費は、3Km/L程度だ。自家用車の場合、15Km/Lが出るかも知れない。となるとバスには、自家用車の5倍の人数が乗っていないと化石燃料の消費という意味では、バスなどを利用するのは「反エコ」と言うことにならないか?

自分は「エコ」と称して生活範囲をこぢんまりと限定するのは好き勝手だが、そう言う姿勢に共鳴しない人間を攻撃しないで頂きたいものだ。

「エコ」という「正義」を振り回しているのは気持ちが良いかも知れない。まさに正しいことをやっている気になっているかも知れない。けれど、インド神話では、「正義の神」は”悪”の神として位置づけられている事も知って欲しいものだ。

 

目的の本がない

紀伊国屋のポイントカードが欲しくって横浜そごう店へ出かけた。

で、ポイントカードをもらうために本を買おうと、購入予定の新書版コーナーへ直行したら、んんん?いくら探してもない。もう一月以上も前に販売され、先日は新聞の書評コーナーでも取り上げられていたのに・・・・残念。

結局、求める本は読みたかったので有隣堂で買ったので紀伊国屋のポイントカードは手に入らなかった。

よーく考えてみたら横浜そごうの紀伊国屋の新書版コーナーはかなり狭い。

ユーザー層が違うらしい。それにしても午後半日損した気分だ。

次からは、桜木町の紀伊国屋へ向かうようにしよう。

 

山の磁石

山で磁石は必需品だ。それは間違いない。

必需品だから持って行くが、折角持って行っても使えない人、すなわち地図が読めない人が多いらしい。そうなるとただの荷物に過ぎない。

今回は、地図が読めない人の話ではなく、地図は読めるけど、本当に磁石は使い物になるのか?と言う視点の話しだ。

先日、裏丹沢の黍殻山(キビガラヤマ)へ径のない尾根を登って径のない尾根を下ってきた時の反省でもある。

普段から磁石は持って山にはいるが、磁石は、小物袋に入れ、その小物袋は防水袋に入れるので、ザックの底の方になっていてまず磁石を利用しない。最近は沢登りでさえ、ガイドブックに載っている沢ばかりなので概念図と地形図があれば磁石は要らない。

しかし、黍殻山の時は、地形図以外何の情報もないので磁石は必須と、久々に出発時から首にぶら下げて登っていった。

登りでは勿論磁石は要らない、地形図だけで現在地を把握しながら登っていける。これは、要は上へ上へと目指せばよいだけなので目指す山頂が北にあろうが南であろうが全く気にする必要がない。仮に分岐があったとしても、高い方を目指せばよいからだ。

しかし、下りはそうはいかない。今自分が山から下りてきた方角以外は全部下りなので目的の次のポイントは東西南北どっちなのか確実に追いかけないとどこへ行くか分からない。

黍殻山でもそうだった。ここの山頂は、なだらかで広く、樹林に覆われているので下りたい尾根が見えない。山頂なので現在地はピンポイントで分かっているし、目指す尾根の方向(東西南北)も分かっている。こうなると磁石で方向を定めて下り始めるしか方法はない。

こうして下り始め、登りと同様に傾斜などから地図上のどこを歩いているか常に現在地を意識して下っていった。何ヶ所か、尾根が2つに分岐するようなところがある。でもそれらの尾根は分岐点からは見えない。また磁石に頼って目指す尾根の方向を割り出し下って行った。

で、反省点とは、山頂で磁石に頼ったのは当然として、尾根の下降途中で磁石が必要だったか?という点にある。磁石で確認しながら降りていく、と決めてかかっていたから躊躇無く使ったが、よくよく考えると自分は尾根にいる。ということは、冬の時期なので落葉のお陰で、左右の谷の様子や前方の尾根の形状などうかがい知ることが出来る。尾根と谷の形状と現在地が分かれば、登りの時と同様に磁石なしで地形図のみで方向がわかり、尾根下降が出来たのではないかと思う。

地図読みに失敗したと反省している。

もっともこれは地形が読める時の話しで、雪山のホワイトアウトでは通じない話だ。

通じないとは、ホワイトアウトでは、地形図も磁石も意味をなさない、と言うことだ。磁石は現在地が分からないと東西南北が分かっても意味がない。ホワイトアウトでは現在地が分からないのだ。

 

 

南ア、仙丈ヶ岳で兄弟遭難死

12月としてはちょっと異常な寒波が日本を襲った。

こう言うのが来ると山は荒れる。結果、越後駒ヶ岳で3人、武尊岳で2人、仙丈ヶ岳で2人が遭難と報じられた。越後駒ヶ岳の3人は自力で脱出し、武尊岳の2人はヘリ救出されたが、仙丈ヶ岳の兄弟二人は亡くなられた。

仙丈ヶ岳の兄弟は、弟(47歳)が稜線上でザックを担いだまま倒れていて、そこから約100下で滑落したらしい兄(53歳)が死んでいた、と報じられている。

もし、この二人が別々の単独行者の2名だったら、稜線上の一人はきっと助かっただろうなと推測される。2名というパーティ登山の悲劇だったのでは?と感じた。

理由は、こうだ。

吹雪く稜線を兄弟が歩いている。風でバランスを崩した兄が滑落した。自力では動けぬ兄はそこで亡くなった。残った弟は、下に向かって必死に呼びかけるが応答はない。さりとて救助に降りれるような傾斜ではない。何とか這い上がってきてくれと念じながら声をかけ続けるが視界が悪くて兄の姿は見えない。

救助を求めに下山しようかと思うが、自分がそこを離れると兄の居場所が分からなくなる。この登山道をきっと誰か通るだろう、その人に救助を要請しよう。自分はここを離れてはいけない。兄の居場所を知らせるために、自分はここに留まろう。

この吹雪の中で立っているのはつらい、テントをツエルト代わりに被って風から身を守りたいが、テントは、滑落した兄のザックの中だ。自分は防風の役に立つようなものは持っていない。ヤッケの風防だけが頼りだ。重いがザックを担いでいる方が風よけにはなる。

その格好で歩いていれば、暖かくても、吹雪の中で立ち止まっていれば急激に体温は奪われ始める。兄が這い上がってきてくれるのを念じつつ、自らも意識朦朧とし凍死していったのではないだろうか・・・

冒頭で書いたように、この弟が、単独行者のようにテントも火器も一式担いでいたら同じ場所に留まっていても助かったと思う。

それとも、テントなどは下に置いての軽装のアタック装備での行動中だったのだろうか?そして、ツエルトは兄のザックの中だったのだろうか?

パーティ登山でも、ツエルトは個人装備として全員が持って行くべきということのようだ。すくな事もこの場合でもレスキューシートがあればかなり違ったと思う。

それにしても、遭難場所が6合目付近ということは、小仙丈の手前あたりだろうか?もしそうだとしたら、長衛荘へ救助を求めに下るべきだったように感じるが・・・

 

 

登山靴 Scarpa Triolet Pro GTX

雪山にも使える軽量登山靴。

欲しかったが、5~6万円もした。あと5~6年雪山に入れるとして1年あたり1万円の靴になる。そして1年に3回履くとして1回の山行の靴の値段が3,000円也、これでは高くつきすぎてとても買えない。諦めていた。

ところが、先日、かもしかで補助ピッケルを買ったついでに店内をぶらついてみたら中級の雪山対応の通年向け軽量登山靴が3万円台で出ていた。

そして自分はと言うと、スキーを止めたので冬に登山靴で入る山がぐっと増えた。

しかも今はどこも10%オフのセール期間。

3拍子揃えば、買いでしょう。

登山靴は、自分の足にあった靴を履きたい。当然試し履きが必要になる。

だから試し履きにいやな顔をせず色々説明してくれるお店で買う。

最近、かもしかは印象が悪いので試し履きをしなかった。

好日山荘ららぽーとのお世話になった。

今までの重い革登山靴が1.2Kg、今回のスカルパ トリオレ プロ GTX が820gと2/3の軽量さだ。

これは夏でも履けるのでテント泊の縦走にも使えるのだ~~~

 

Camp コルサナノテク

Camp コルサナノテク 50cm を買った。

補助のバイルの利用にとここ何ヶ月か色々お店で探していたが、結局このコルサナノテクを買った。

60cmのコルサナノテクを持っているので同じものという選択肢は実は当初はなかった。

折角なので利用範囲が増えるハンマー系が欲しかったが、使う予定はなく非常用にとザックに忍ばせていく道具としては、ハンマー系はちと重すぎる。しかも、最近のより更に少々重いがアイスハンマーは持っている。ハンマー系が必要と言うことはハーケンも持って行っていると言うことなるはずなのでその機会は限定される、と言うことでハンマー系の購入は止めピッケル系に頭を切り換えた。

そうしたら先日、お店でCamp コルサ 50cmを見かけた。しかも今は10%程割り引いてくれている。

で今日、そのお店へ出かけて、利用シーンをイメージしながら Camp コルサ 50cm を振り回してみた。どうもピンと来ないので、同じ列にあった Camp コルサナノテク 50cm の方を振り回してみるとやっぱりイメージはピッタリだった。

50gほど重くなるし、価格も1割ほど高くなるが、躊躇無く Camp コルサナノテク 50cm を購入した。

これでザックの非常用装備が又一つ増えた。

今回のピッケル。先月買ったチェーンアイゼン。

たとえ夏でも北アへ行く時は、この二つをザックに忍ばせていきたい。

今回のピッケルは、雪山でもザックに忍ばせておく。それは想定外の傾斜でダブルアックススタイルになりたい時を想定してのことだ。

 

ところで、今日 Camp コルサ の方を見ていて気が付いたのだが、あれは軽量化のためかシャフトの筒全体に雪が入る。入ったらそう簡単には出てこないだろう。あの雪が入る構造って大丈夫なのかしら?